印刷でグラデーションを表現したい時にはデータをつくり、そのデータと同じになるように印刷します。
ですが、データは作らずにインキと重力のみでできる、自然発生的なグラデーションを印刷したのが“生ノート”です。
印刷では1色ずつ刷るのがセオリーですが、今回は同じ胴に2色入れ、2色を一気に刷っています。そうすることで意図しないグラデーションが出来上がり、一冊ずつ違う色の混ざり方になります。印刷オペレーターと印刷機がつくった、アナログな表現です。ほんのわずかな違いですが目を凝らしてみると微妙に色の境目が歪んでいたりします。もう一度つくりたくても全く同じものはつくれません。量産品ではない、まさに「生っぽい」ノートです。そんな「生」の雰囲気を手と目で確かめてください。
「金と銀のグラデーションってどんな感じだろう。」
そんな素朴な疑問から生まれたのが“GOLD t oSILVER.”です。金と銀の印刷はそれぞれがアクセント的に使われることはありますが、1冊の中で2色とも大きな範囲で使われることはほぼありません。
金と銀が混ざり合う境界を綺麗にし、且つ、濃度が濃くなるようにインキ量を調節しました。
金と銀が混ざり合い、共存する。贅沢で夢のようなノートかもしれません。
サイズ:約W148mm×H210mm(A5サイズ)