オフセット印刷で使われる透明なインキ、「ニス」。
ニスには、マットニス、グロスニスがありそれぞれ目的に合わせ使用されます。一般的に多く使用される目的は、印刷面の保護などですが、今回はそのニスをグラフィックの一部として効果的に使用しました。ニスをデザインの要素として使用することは実はそれほど特別なものではありません。しかし今回のように「艶」を強調したグロスニスと「マット感」を高めたマットニスを同時に行うことはほとんどありません。さらに、銀インキ(メタリック)、蛍光インキ、特色インキそれぞれにグロスニス・マットニス両方を施し、各インキに対する様々な見え方をトライアルしました。例えば銀インキにニスがのった部分は、その反射が消え、グレーのように見えたり、逆に白っぽく見えたりします。また角度によってはニスの印刷部分そのものが一切見えなくなります。
蛍光インキは、そのビビットな印象がニスの質感で変わったものになり、ノーマルな特色インキに施したものは、より直接的にニスのグロス感・マット感が感じられます。
今回は、さらにそのニスの上にイラストを印刷。ニスと色の重なりで微妙に変化する、それぞれの細かなニュアンスを是非ご覧ください。
全3種類
サイズ:約W148mm×H210mm(A5サイズ)